相手の狙いを看破し、逆手にとる。
敵の裏をかくのはかなり高度な戦術だ。
たとえ敵の作戦を看破できたとしても、もし自分がピンチになっていることに気が付けば大抵の場合は、まず逃げる。
たとえば、「姉川の戦い」での織田信長。
浅井、朝倉の軍勢に挟み撃ちにされそうなことを知った織田軍はとにかく逃げて難を逃れた。
早逃げは被害を最小にする最良の方法だ。
しかし、ピンチを逆手にとる武将もいた。
「川中島の戦い」で、武田信玄の「キツツキ戦法」を破った上杉謙信。
炊事の煙がいつもより多いことから、敵(武田軍)の夜襲を看破した上杉軍は、退却ではなく攻撃を決断した。
敵が軍を2手に分けるのであれば、それを逆手に取って手薄になった本陣に突撃したのである。
敵が迫る中、短時間で作戦を立案、実行に移す。
これは余程の知略と度胸がないとできない戦略である。
しかし、みごと成功すれば成果は大きい。
現代のビジネスに於いても同様の事象は考えられる。
相手の変化に対して、撤退するか攻撃するか。
大切なのは、ピンチに陥ってもパニックにならず冷静であること。
リーダーはピンチの時にこそ、その真価を問われものだ。
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